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サンフランシスコに向けて出発した。昨日の夜何も準備をしていなかったため、朝起きてから支度をした。しかしたかが三泊の旅行、バックパックだけで十分だった。
1時21分の飛行機に乗るため、じゅんいちに空港まで送ってもらった。空港までは家からクルマで15分ほどで、それほど遠くはない。
空港につくといつものとおり、チェックインをするのだが、チェックインはすでにオンラインで済ませていた。しかしなぜか搭乗券の印刷の仕方がわからず、結局カウンターでe>ticket(デルタ航空はこのように表記する)を見せなければならなかった。カウンターの女性は、すでにチェックイン済みであることを僕に告げたが、搭乗券を持っていないことを説明すると、すぐに新しいものを用意してくれた。
Albany空港は非常に小さな空港だ。もっとも、アメリカの地方都市の空港はこんなものなのだろう。これでも一応国際空港だ。
手荷物検査を受け、搭乗口に向かったが、何せ早すぎた。チェックインにも手荷物検査にも、ほとんど時間がかからなかった。さすがAlbanyだ。時間があるし、昼ご飯時だったので、マクドナルドで昼食を取った。食べている間、Jeffがいないかな、と思ってあたりに気を配っていた。Jeffは去年の夏からNorth West Airlineの地上職員のマネージャーとしてAlbany空港で働いている。そのためフルタイムからパートタイムのMBAに転向した。しばらくすると遠くに彼の姿を認めた。小さな空港だからそれも可能だった。
飛行機は定刻どおりに出発した。
シンシナティで乗り換える必要があり、最初の飛行機は2時間ほどの飛行時間だった。2時間だとあっという間だ。水平飛行に入ったと思うと、飲み物のサービスがはじまり、そうかと思うともう着陸態勢に入る、そんな感じだ。この飛行機はそれほど混んではいなく、僕は3列シートの廊下側に座っていたが、隣には誰もいなかった。それほど大きな飛行機ではなく、モニタ画面が全くない飛行機だったため、安全情報の案内のとき、フライトアテンダントが直接酸素吸入器をもって説明し、非常口を指差し、全てモニタ画面なしで説明をしていた。
シンシナティはオハイオ州ということだが、空港がある場所はケンタッキー州ということだった。とても広い空港でターミナルビルもきれいで、Albanyとは大違い、さすがはデルタ航空のハブ空港、と思った。窓から外を見ると、まるでアトランタのように、デルタ航空の飛行機ばかりが目に付いた。ケンタッキーはそれほど南ではないが、それでも外の日差しは強く思えた。飛行機によって作られている影がとても濃かった。うすでのジャケットを着ていったのだが、ここでもうすでに暑くて必要がなかった。サンフランシスコでは尚のこと、必要ないのだろう、とこのとき思った。
この空港、ちょっと見回してみると、アジア人が非常に少ないことに気付いた。理由はわからない。しかし少ないのは事実だった。
スムーズにサンフランシスコ行きの飛行機に乗り換えた。今度は比較的新しい飛行機だったが、やはりそれほど混んではいなかった。3列席に座ったが、3つの席を一人で使うことができた。この飛行機でも出してくれるのは飲み物だけで、食べ物は購入しなければならない。日本行きなど長距離国際線は違うのだろうが、長距離でもアメリカ国内線だと食事を出さなくなっているのだ。航空会社もコスト削減に躍起なのだ。
サンフランシスコはシンシナティから5時間でついた。空港はダウンタウンから離れた場所にあるため、BARTと呼ばれる電車に乗る必要があったのだが、これがわかりづらい場所にあった。第一、Air Trainという空港内を行き来しているモノレールに乗るためには、ターミナルビルをいったん出て、駐車場のなかを横切り、そうしてやっとモノレールの駅に到着する。駐車場を通り抜ける、というのが非常にわかりづらかった。
BARTの駅についても、人が少なくて困惑した。切符の買い方もわからないし、駅員を探すのにも苦労したが、それほど難しいことではなかった。
泊まる場所はCivic Center駅の近くにあるYMCAだった。なんとか暗くなる前に到着したかった。時間は8時頃だったが、夏時間になったおかげでまだ多少明るかった。
Civic Centerの駅を降りて思った。あまり治安がよい場所ではない。浮浪者が多いし、用もないのに駅までたむろしている若者が多い。それもほとんどが黒人だ。彼らの前を通ると、マリファナの匂いがした。もっともそれはあまり珍しいものではないが。その中をYMCA目指して歩いた。場所を探している態度は見せず、目的地に向かってまっすぐ歩いているように見えるように心がけて歩いたが、実のところ場所はよくわかっていなかったので、2度同じ場所を歩いた。その間何度となく浮浪者に声をかけられたが無視した。結局、駅からすぐ近くだった。YMCAの建物の中に入るともう安心だ。純粋なホテルとは違うが、一種の宗教的な慈善団体でもあり、スポーツクラブでもあるYMCAの受付には、フレンドリーで屈強な男が受付にいた。予約をしてあることを告げると、すぐに部屋の鍵とテレビのリモコンを貸してくれた。クレジットカードで払っているにもかかわらず、20ドルのセキュリティディポジットが必要で、チェックアウトの際にリファンドすると言われた。それではクレジットカードの意味がない。
おなかがすいたので、何か食べに行こうと思い、外に出た。駅前になにやら食べ物屋があったのでその周辺に行き、気楽なメキシコ料理やでタコスを食べた。このときすでに9時半頃、時差があるためにまだその時間だったが、Albanyでは夜の12時半だ。眠くなるもの当然、部屋に戻って寝た。
by yskwtnb | 2004-04-10 03:08
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